第139話

「おっと、これ以上顔は殴るなよ。それに本当のことを伝えに来たんだ。姫の要望だからな。わざわざ護衛外してきたんだから感謝しろ」



わざとらしく両手を挙げるその仕草。



「くそっ!!」



透が声を荒げるのも分かる。



それは白城が嘘をついていないからだ。



それが分かってしまうから余計に悔しかった。




ゆり…




お前をこの腕で早く抱きしめたい。




もうお前は抱きしめることさえ許してくれないのか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る