第124話
相手が俺に気付けばすぐに車に乗り込み急発進。扉を開けたまま走り出したその車に、秋の相手の三人も瞬時に乗り込んでいた。
階段を飛ぶように降りればもう見えなくなった百合を乗せた車。
「若!先程いたのは白城組の若頭です。すぐに捕まえます!」
携帯で連絡を回す透がほぼ同時に後ろから来た。
「クソッ!!!」
もう見えない車。
怒りで震える自分を必死に抑えるも口から出た怒鳴り声。
落ちつけ…。
百合を取り返すのが先だ。
「若!申し訳ございませんでした!」
敵を相手にしていた秋、そして負傷した見張り四人が足を引きずり俺のとこまで来ると頭を下げた。
「百合を取り返したら覚えとけ。今は白城組を潰すことだけ考えろ」
「「「はっ!!」」」
若頭が出てくるとは何が目的だ?
薬も銃の売買も規制をかけてるっつってたな。百合を人質にして浅見組にそれらを揺することはまずなさそうだ。
なら単純に…
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