第123話

(颯side)


百合の四回目の病院。病院1時間と、料理の勉強と言って図書館も1時間というのがだいたいの百合の決まりになっていた。



相変わらず体は辛そうなのに図書館なんて…



止まることの知らない俺の貧乏揺すり。時計を見ればそろそろ百合の帰ってくる時間となった。



「行くぞ」



透に声をかけ幹部部屋から正面玄関へ移動を開始し、エレベーターを降りホールへとついた時だった。


パーーーンッ!!

パーーーンッ!!



確実に聞こえた銃声。



それは明らかにこのビルのエントランスで響いてるもの。



ゆりっ!!



「若!!」



透の声には耳も貸さず、走り出し外へ出れば撃たれたのか倒れている見張り四人と、敵三人を相手にしてる秋、そして…


「百合!!!」



俺以外の男の腕の中にいる、もう瞳は空いていない百合の姿だった。

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