第102話
「あー涙出ましたよ…。透さん、これ持ってきたんで着替えてください」
「うん。ありがとう」
秋さんが持ってきた着替えを渡せば、未だしょぼんとした透さんはとぼとぼと着替えに出ていった。
「もー。透さん私達のこと守ってくれたんだからそんなに笑っちゃダメだよ」
百合さんが若に向かって注意すれば
「本当は俺が百合の側にいたかった…」
急に真剣に百合さんを見つめそう言うからもう何も百合さんは言えなくなっていた。
「若、組員に落としてきた奴らを回収させましたが、どうやら白城組の者のようでした」
携帯を見れば一瞬で仕事の顔となった秋さん。
メールが入ったのかすぐ若に伝えれば百合さんの頭を撫でながら静かに頷く若。きっと百合さんの前で心配かけるような仕事の話はしたくないんだろう。
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