第66話

(透side)


幹部部屋、颯と秋とこれからのことを大まかにまとめ終えたときだった。机に置いてあった携帯が振動すれば表示されたその名前。



それは今日の見張り担当から。



それを見ていた颯と秋も一瞬で仕事の顔になった。スピーカーにし電話にでる。



「どうした」



「透さん!不審な女確保しました。百合さんに卵を投げつけましたが百合さん自身に大きな怪我はないようです」



それを聞いた瞬間全員が立ち上がり、いち早く駆け出す颯。



「逃がすなよ」


「はっ!」



エレベーターの前まで行けばボタンを強く連打する颯。運良く数秒で来たエレベーターに乗り込んだ。



「どういうことだ?」



一人だったのか?

その理由を聞けば…

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