第63話
「透さん!不審な女確保しました。百合さんに卵を投げつけましたが百合さん自身に大きなケガはないようです」
一人が取り押さえる中、もう一人の見張りが透さんに電話で知らせていた。そして大事にならないよう「怪我はしてないよ」と伝え、笑う百合さんに益々自分が不甲斐なかった。
「この女が!!この女のせいなんだよ!!」
切り裂くような叫び声を上げた女に、俺と百合さんの体が大きく跳ねた。男二人に抑えられるも、必死でカバンから何かを取り出し、バサッと百合さんの方へ投げ捨てた。それはなかなかのページ量のある書類。
見せてはいけない…
何故だがそう思い、俺はやっと百合さんの元へかけよった。でも、
「えっ…」
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