第55話

「颯!来てくれたんだ。私が盗み聞きしちゃっただけなの、怒らないであげてね」



俺に気付けばすぐさま近づいてきて、俺の腕を掴みそう頼む百合だが…悪いがそれは聞いてやらねぇ。



「透、秋!しっかりやっとけ」



「「はっ!!」」



それだけ伝えれば百合の肩を抱きその場を離れた。



「あの、颯?本当に私が悪いから!それになんかたくさん迷惑かけてたみたいでごめんね。…颯?」



チッ、あいつら紙見せた以外にも他に知られやがったな。百合が今この腕の中に居るというのに百合に反応出来ないほどイライラが止まらなかった。



それは…



ダンッ!!

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