第54話
「大丈夫だって!」
「本当にすみませんでした!!」
透が広げたのと同じ一枚の紙が三人の足下に落ちてる中、二人の男が必死に頭を下げる姿、そして…
笑顔で対応する百合がいた。
「行ったときからすごかったんです!人だかりが。だからこうなってるかなぁとは思ってました。隠してくれてたんですよね。ありがとうございます」
頭を下げる二人に百合もしゃがみ込み、下から覗き込むように笑顔でそう言っていた。
「百合さん…」
バカ正直にその言葉を受け取り涙声になるバカ二人に俺はうんざりだった。
「おい」
すぐ後ろまで着き声をかけた瞬間、跳ね上がるように体が反応した見張り。こうなってることなんか百合が予想してるわけない。そう言うたぐいのものは今まで一切知らせたことはないからな。
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