第37話

店に入り個室に入れば



「ふー、疲れたね」



どっと疲れる体。そしてクタッとする秋にグタッと死んでる直樹だった。そんな中、



「でも写真撮ってる人誰もいなかったね。すごいね」



と、誰よりも強い悪意を向けられてたのに周りを笑顔で褒める百合ちゃんがいた。



私だったら颯のことパシャパシャ撮っちゃうよーなんて今も颯に笑顔を向けていて。



「俺らの監視下にあるところは全部そういうの禁止にしてるんだよ」



たかが写真1枚、されど写真1枚。



そこから何の情報が漏れるか分からないからな。へぇー、なんて百合ちゃんが感心してれば行く前に頼んどいた食事が早速次々と運ばれてきた。



「おいしそう!」



机に並べられれば百合ちゃんのキラキラした顔が見れたけど…。俺には少しの不安が残っていた。

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