第36話
現にその気を感じてるであろう直樹を見ればすでに顔が青くなっていた。
「百合、もう少しだからな」
颯の百合ちゃんにかける優しい声が聞こえた。ぎゅっと、これ以上くっつけないぐらい自分に寄せればさらに強くなる周りの悪い気。
それでも百合ちゃんの肩からは随分力が抜けていた。
「こちらです」
仕事ではないがこれだけ人がいる前。若と側近として対応する。到着した店の扉を開け全員を中に入れれば、軽い会釈をして扉を閉める。
店を取り囲む大勢の人間をようやくシャットアウトした。
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