第35話
二人の容姿はもちろん、愛し合ってる以上にもう引き離すことができない何かで繋がっている、そんな感じ。それを一般人が目に止めないはずがない。
だんだんと集まる人だかりに、百合ちゃんの体に力が入っていくのが分かった。それもそのはず、颯はこうやってたかられるのが嫌いだ。だから俺達は滅多に仕事以外で歩かない。
仕事も一般人はまず居ないところばっかりだからな。俺達を見れることがまずない。だからこの状況いうなら激レア。
それでもこの大人数。百合ちゃんに罵声を浴びせる奴は誰一人いない。それは颯の力もあるが、颯の隣は百合ちゃんしかいないぐらいお互いがお互いを引き立たせる存在だから。
それを認めざるを得ないほどの百合ちゃんの美貌。
その代わり…
向けられる女達の嫉妬、妬み。まるでその気持ちが具現化してるかのような気の固まりだった。
意識してないと俺でさえ具合が悪くなりそうだ。それを無意識に全て向けられている百合ちゃんが普通でいられるわけがないんだ。
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