第38話

(颯side)


全員で乾杯すれば、横で寿司を口いっぱいにほおばる百合にもう満足の俺。百合が量を食べれないから全員で食べれる寿司にしたんだろうが大正解だったな。



一貫づつ食べるたび、おいしーとキラキラした笑顔だった。それはさっきの女達を褒める笑顔とは全く違う。



もちろん百合に悪意は全くない。本心で言っていたのは事実。でも、自分のお祝いであるこの場を静めたくない、明らかに疲れてる直樹にゆっくりして欲しいということから出た気を遣った笑顔だ。



お前は本当の笑顔だけ見せてればいいのに…。



透を見ればアイコンタクト。百合が無理してるのをしっかり分かっているようだった。



それにしても…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る