第31話
その後はすぐ颯が仕事になったし、私も特にお祝いなんて気にしてなかったから今日まで特に何もなかった。
もう誰かにお祝いして貰うことなんて無いと思ってたのに…。プロポーズの日からそれを颯が変えてくれたんだ。
「じゃぁ急に仕事入っても困るし早速行こっか!」
「いや、あの!」
「レッツゴー!!!」
まだ遠慮してる直樹くんの首に腕を回し、リビング階から出ていった透さん。それを見て、私はちらっと隣の颯を見上げた。
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