第23話
「でもこの場所を若が作ってくれて言ったんです。ここを家族の集まるリビングにしてくれって」
直樹君から紡がれる颯の言葉に、心臓が大きくドクンと跳ねた。
「席についても食べれないし、食べれても残すかもしれない。それでも俺は、その言葉でここを皆さんをつなげる場所にしたかった。
俺の飯を楽しみに無事に帰ってきて欲しい。
忙しいのも若の方針である問題の早期解決にあるんです。小さいうちから全力で動くから忙しい。けどそれでこの町の安全を守ってる。
だったら…。その組員の健康を守ってる俺も、町の安全を守ってることになるんじゃないかって」
笑顔でキラキラと答える直樹君。それは余りにも眩しく、自然と涙が溢れそうだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます