第14話

そのまま手を引かれ、颯の座っていた隣の席へと座る。



「なーんかさ、あの日以来いちゃいちゃぶり増してない?」



目の前に座る透さんのじーっというような視線とともにその言葉が刺さった。



あの日以来…



きっとプロポーズの日のことを言っているのはすぐに分かった。



「そうかな『悪いか?』



はぐらかそうとした私を他所に、

それが?とでもいうように答えた颯。



「いや、悪くないけど子どもでもできんじゃないかって雰囲気だからさー!笑」



さすが敏感というか、そういうのには長けてる透さん。ケラケラと笑いながらそう言えば…

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