第4話

「いってぇーーー!!!」



「颯!?」



紛らわしいこと百合にすんじゃねぇ。


直樹の元に近づき足下に落ちている餃子が目に入る中、直樹の頭に落とした俺の拳。



「直樹…ご愁傷様」



今日二回目の透の声が聞こえれば、横で驚く百合をすぐさま抱き部屋から出た。さっき来たばかりのエレベーターに乗り込み最上階を目指す。



「颯!なんであんなゲンコツ…!

直樹くんかわいそうだよ!」



チッ…直樹の心配かよ



「どうせあの子犬は今頃、親の犬ころに慰められてるだろ」



「え?犬??」



「意味が分からなきゃいい」



「待って!まだ料理終わってなくて…」

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