第4話新たな恋は突然に
「ま、僕の話はだいたいこんな感じかな」
「グスッ..グスッグス」
愛里は大粒の涙を流していた
「えぇ...なに泣いてるんだよ」
「だってぇすごい悲しくてぇ」
「だからってなにも泣くことないだろ」
僕の話で愛里が泣くことがなんだか少し恥ずかしかった
「もうお互い充分話しただろ今日はもう帰ろう」
「うんそうだね話したらちょっとスッキリしたよ」
それは良かったと思いながら伝票を手に取ると彼女がお金を置いていかずに帰ったことに気づいた
「あいつ、お金くらい置いていけよ」
「あの~春彦君」
そう不満をぼやいていると愛里が何か気まずそうに話しかけてきた
「小倉がお金置いていかずに帰っちゃって」
「お金持ってないのか」
「すみません」
仕方ない、あいつらの分まで払ってやるか
「おはよ~春彦君昨日はごめんね~」
翌日愛里はとても元気に話しかけて来た
「おはよう なんだか元気そうだな」
「そうだね結構元気出てきたよ」
立ち直るのが少し早い気がするけれど元気になったなら何よりだ
愛里と他愛もない話しをしていると担任が来てホームルームの時間になった
「お前ら席に着け、今日からお前らのクラスに新たな仲間が加わる」
「転校生の松戸葵さんだ」
「皆さんはじめまして松戸葵ともうします、これからクラスの一員として皆さんと仲良くなれたら良いなと思います」
そう言って自己紹介をした松戸さんの秀麗な瞳に僕は見惚れてしまっていた
ぬいぺに現象対策委員会 ハシモトレオン @hasimotoreon
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