第3話類は友を呼ぶ2

「私がここまで話したんだから飯島君も話してよ」

彼女は少し不満そうにぼやく

「そうだね、僕のことも話そうか」


「僕が彼女と出会ったのは入学式の時だった」

そうあれは、花が舞い散る桜の木の並木だった


「はい、これで帰りのホームルームは終わりだ先生は帰るけどみんな連絡先交換したかったらのこっていいぞー」

入学初日、新しいクラスの担任がそう話した

連絡先を交換していいと言われたが僕はなぜだかそういう気にはなれなかった

「おーい君もう帰っちゃうの連絡先交換しようよ」

そう元気に話しかけて来たのは色白で金髪のギャルっぽい女の子だった

僕はその子に見とれてしまった

「ちょっと~なにぼーっとしての」

「あぁ~もしかしてあたしに見とれてたでしょ~」

すべてを見透かしたような瞳で彼女はそう囁く

「そんなんじゃないよ///」

「連絡先交換だったよね、いいよしようよ」

僕は誤魔化すようにそうスマホを差し出す

「ありがと~また連絡するね~」

そう言うと彼女は別の人と連絡先交換をしに行ってしまった

あぁさっきの時間が名残惜しい

気まずいのだけれどその時間が終わってほしくなかった

この気持ちに名前がつくのならいったいどんな名前なのだろう


それから僕と彼女はどんどん仲良くなっていった

僕が彼女に特別な気持ちを持っていることもわかっていた

そしてそれと同時に彼女が僕と同じ気持ちを持っていないこともわかっていた

でも彼女に伝えずにはいられなかった

「君のことが好きだ、僕と付き合ってほしい」


「春彦のことはそうゆう目で見れないて言うか今までも友達としか思ってなかったし、逆に春彦が私のことそうゆう目で見てたってことにちょっとビックリしちゃったて言うか...」


そこで僕の一つの恋が終わった







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