第2話類は友を呼ぶ
僕はさっそく隣の女子に話しかけた
「フラれちゃったね」
そう話しかけると彼女は少し驚いたあと恥ずかしそうな顔をした
「見てたんだ、飯島君」
彼女の名前は 町田愛里 クラスメイトだ僕は断じて知らない女子に話しかけるような不審者ではない
「さっきのことは残念だったね」
「それはお互い様でしょ」
ギクッ...
見られていたのか
「見てたんだ」
「最初は飯島君だって気づかったけどね」
話しかけなきゃよかったかも
「さっきの奴とA組の小倉友貴だろ、あいつとの思い出話してくれないか」
「えぇ~なんで」
「話した方が楽になるかも知れないだろ」
「う~んまぁいいけど」
「あいつとはね幼なじみなの出会ったのは幼稚園の時引っ込み思案だった私を引っ張ってくれていたヒーローだったの、それからどんどん仲良くなって夏祭りに行ったり、クリスマスにイルミネーションに行ったり、初詣に行ったりしてほとんど付き合ってるようなもんだったの」
そう語る彼女の瞳はとてもキラキラと輝いていた
「去年までは」
瞳は一気に黒ずんでしまった
「A組の早見さんて知ってる」
「まぁ顔くらいは」
早見さんは去年引っ越して来た転校生で黒髪ロングの綺麗な女の子だ
「早見さんと小倉は転校生してすぐ付き合ったちゃったの」
「早見さんと小倉が付き合ってるのを知っているならなんで告白なんてしたんだよ略奪するつもりだったのか?」
「違うよ‼ 小倉は最近早見さんと別れたの‼」
「それから小倉はまた付き合う前みたいな感じで接して来てこれは脈アリかなって感じだったから告白したの」
愛里は話し終えると少しシュンとしていた
「てかホントに小倉と早見さんは別れたのか付き合ってたのは知ってたけど別れたなんて聞いたことないぞ」
「嘘じゃないもん‼インスタにも匂わせたとうこうしてたし」
彼女はスマホを素早く操作し始めた
「はあっ...これ見て」
絶句した彼女に見せられたのは
"色々あったけど仲直りしました"
という文が添えられた二人のツーショットだった
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