第20話 ホセ・アルカディオの帰還とレベーカの結婚

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レメディオスの喪が明ける頃、ブエンディア家をひとりの男が訪ねてくる。雄大な体格と怪力を備え、ある種の女性をその性的魅力で虜にする彼は、むかしジプシーと共にマコンドから姿を消したホセ・アルカディオだった。


母親のウルスラは息子の帰還を喜ぶが、長い間、マコンドを離れ、船乗りとして世界中を航海してきたホセ・アルカディオとブエンディア家の人びとはぎくしゃくとしか付き合えなかった。その中でただひとり、レベーカだけはひと目でホセ・アルカディオの虜になった。


ホセ・アルカディオの魅力に逆らえず、彼と体の関係ができてしまったレベーカはホセ・アルカディオと結婚する。ホセ・アルカディオの部屋で抱き合ってから三日後のことだった。


――きみの妹じゃないか。


レベーカの婚約者であるピエトロ・クリスピはホセ・アルカディオを責めたが、彼はまったく気にしなかった。それどころか、


――どうしても世帯を持ちたけりゃ、アマランタがいる。


こんなに人を馬鹿にした話はないとウルスラは腹を立て、絶対にふたりを許さなかった。レベーカとピエトロ・クリスピの結婚がなくなり、今度はピエトロから自分が求婚されることになったアマランタも、レベーカに対する恨みを消せず、彼の求婚を受け入れられないでいた。



ホセ・アルカディオのような人っている。わたしはこういうやつ大嫌いです。こんなやつになびくレベーカも嫌いだなあ。

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