第12話 政府から町長ドン・アポリナル・モコステが派遣される
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マコンドに落ち着くことにしたメルキアデス。今度はこの街に写真機を持ち込んでホセ・アルカディオ・ブエンディアを夢中にさせる。ホセ・アルカディオ・ブエンディアは写真のなかに神を写し取ろうと熱中する一方、メルキアデスはノストラダムスの予言を研究しており、マコンドの未来の予言を探り当てる。それはマコンドはガラス作りの大きな建物の並ぶ都市になるが、そこにブエンディアの血を引く者はひとりもいないというものだった。
ホセ・アルカディオ・ブエンディアの次男、アウレリャノは父親が投げ出した錬金術を極めたり、写真に凝ったりしたが、年頃になってもまだ女を知らなかった。流れ者のフランシスコ・エル・オンブレと一緒にマコンドへやってきた売春婦の娘に心を惹かれるが、体の関係ができる前に売春婦の娘はマコンドを去ってしまい、アウレリャノは挫折感に苛まれる。
その頃ウルスラは、わが家の娘たち(レベーカとアマランタ)が年ごろの娘になってきたことに気づく。孫のアルカディアはまだ子どもっぽいが、レベーカは美しく、アマランタは上品に成長した。やがて子どもたちは結婚しなければならないが、マコンドを拓いた頃からあるこの家は狭く、子どもたちの家族まで住むことはできない。ウルスラはわが家を増築することにした。
家の増築が終わろうとするころ、真っ白に塗ろうとした家を青くならなければならない通知がきていると教えてくれた人がいた。壁を青く塗れとお触れを出したのは、政府から任命されたという「町長」だった。
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