第3話
その名前に思わずにやけながら、そっとメッセージを開く。
<よし:お疲れ様。何時くらいに上がれそう?>
急いで返信。
<亜湖:あと1時間で終わらせる!>
少し返信を待ってみるも、よしくんのことだ。
すぐには返してくれない。
『…よし、やるか』
仕方なくスマホを伏せて、目の前の山積みの資料を手に取った。
「桜木、それ出来たらメールで送っといて。」
資料をまとめ終わり、それについてパソコンに入力をしていると、気づけば荷物をまとめた安藤さんがそばに立っていた。
『あ、はい、わかりました。お疲れ様です』
「お疲れ。もう終わるよね?気をつけて帰んなよ」
『はい、ありがとうございます』
山積みの資料を押し付けときながら、なんだかんだ優しい安藤さん。
先輩に恵まれてるなぁと、周りを見渡せば、隣の部署にも人がいなくて、フロア内に1人なことに気が付く。
よしくんのメッセージに返信してから1時間経ってしまっていたようだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます