第11話
「なんかよ、俺の女が三波に嫌味言われるとか言ってんだけど」
「———————は?」
「俺の彼女、健気じゃん?」
「そう、なのですか」
「んで、俺の趣味を理解するためにお前に質問してんだって?」
「—————?」
「でも、お前さ、冷たく笑ってバカにするんだってな」
「———ちょ」
なにその話?初耳なんだけど?
「いままで興味なかったら知らねーの当たり前じゃん。もっといい方ねーのかよ」
「————仮にそんなことがあったとしてさ、私はあなた様の彼女さんに何言ってる訳?」
「———自分の胸に聞けよ、白々しい・・・・」
聞いても分からないから聞いてるのだが?
「どうしたのよ、賢人」
「ああ?こいつがよなんか訳分かんねー事言ってんだって」
「三波が?」
「ああ、俺の彼女、綺麗じゃん?」
「「そうだっけ?」」
やばい、悟とカブった。
――――地味にツボる・・・。
「だからって妬くなやな」
賢人は捨て台詞を吐いて去っていった。
「———おまえ、賢人の彼女に妬いてんの?」
「…んな訳ないじゃん」
「だよな」
「賢人って――――視野が狭いんだね」
「まあ、そうだろうな。聞く音楽と一緒だわ」
悟と噴き出して笑った。なんかこの人とは何かと気が合う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます