久々の再会で一波乱
第8話
昼休みに言われた言葉が身に入らないうちから賢人にライブに誘われる。
「俺が好きなバンドが東京から来るんだ、おめーらのチケも買ったから行くべ!」
「あ、私はいいかな~」だってチケ持ってるしとは言えない。
内緒で裏から見せてもらえる予定なんだ。
だって、そのバンドは”元”バンドメイトだもん。
「だめだ、三波は無条件参加。聞くより見て体感しろ、ここのドラムマジかっけーんだよ」
「う、うん」
そんなのは知ってる。私はその人のサブ的な存在だったから。
ってか、小さな頃からよく遊んでもらったし、今さら断ったら悪いよ。
私もみんなも久々に会えることを楽しみにしてたのに。
で、結局はお忍びで行こうとしたけど、狭いライブハウスの中だ。
そんなの無理に決まってた。
物販に本人がいるんだもん。
「あー!みなちゃんひっさしぶり~~?!」
「はい、お久しぶりです」
案の定、「え?」って顔するメンバーたち。
「え、え?何繋がり?ってか、なんで言ってくんないんだよ?!俺好きなのしってるべや~~!」
「やー(いや?ってニュアンス)、知らないし」
「うっそだべやぁ~~~、何繋がりよ~、教えれや~」
「地元が一緒でお世話になってたの」
その後も”いつも聞きながら学校通ってた”とか、”ギターの弾き方は亨の真似をしてたのに、なんでわかんねーのよ?!”とか言ってるけど無視した。
しらんし。
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