第11話 ねらわれた勇者

 王都から馬車で二、三時間の距離にある、エレンスバーグ公爵家の邸宅にて。


 公爵家の庭園には色とりどりに咲き誇る花々が美しいコントラストを作り、その合間を縫うように小鳥たちがさえずっている。


 そこに、優雅に佇む一人の少女がいた。公爵令嬢のルミナ・エレンスバーグである。


 黄金色のカールした長い髪は太陽の光を浴びてきらめき、サファイアのように輝く瞳は吸い込まれそうな魅力があった。


「……ふう、今日もいい天気、ですわ」


 そう呟いて、ルミナは空を見上げる。いつもと変わらぬ平凡な一日……のはずだったのだが、この日は少し違った。


「お嬢様、ただいま少しお時間を頂いてもよろしいでしょうか?」


 背後から聞こえた声に、ルミナは振り返る。


 そこには執事服を着た、金髪碧眼で眉目秀麗の青年が立っていた。ルミナ専属執事のウォルトンだ。


 見ると、彼は細長い箱を抱えている。


「あら、わたくしに何か用事ですの? ウォルトン」


「実は、お嬢様宛にお荷物が届いておりましたので……ただいま、お持ちした次第です」


「荷物……? どなたからの物ですの?」


「送り主は……特に、記載されておりません」


「……なんですって?」


 ウォルトンの答えに、ルミナは眉をひそめる。そして、ウォルトンが抱えている細長い箱をいぶかしげに眺めた。


 すると、彼が申し訳なさそうに言う。


「送り主の名前はありませんが……ただ、『ルミナ・エレンスバーグ様に是非とも使って頂きたい』とだけ書かれています」


「うーん……そこまで言われましたら、仕方ないですわね……」


 半信半疑ではあったが……何だかんだでお人好しなルミナは、ウォルトンの持つ箱を受け取ることにした。


 そして、箱を開けると……中に入っていたのは、一本のサーベルだった。


「え、これは……?」


 彼女は戸惑いながら、いきなり目の前に現れたそれをまじまじと見つめた。


 ――ウォルトン宛ならまだしも……なぜ、武芸の心得も何もないわたくし宛に、武器が……?


 そうして、しばらくじっと眺めていたルミナだったが、ウォルトンが横から口を挟む。


「……お嬢様、一度お手に取ってみてはいかがでしょうか?」


「そうですわ……ね。分かりましたわ」


 言われるままに、ルミナは恐る恐るそのサーベルを手に取った。


「……?」


 彼女は手にしたサーベルに対し、えも言われぬ違和感を抱く。「これは、ただの剣ではない」と、直感的に感じたのだ。


「……この剣は、一体なんですの?」


「さぁ……私にもさっぱりでございます」


 彼女の質問に対して、ウォルトンは顔色一つ変えず答える。


 見た目は普通のサーベルなのに、握った時に初めて感じた、言いようのない違和感。その正体はわからぬまま、ルミナは様々な角度からそれを観察していた……その時だった。


 突然、彼女は手にしたサーベルから何らかのエネルギーが流れ込んでくるのを感じた。


「な……何なんですの、これは……っ!?」


 ルミナは、サーベルから流れ込んでくる得体の知れない力に驚き、目を白黒させる。


 彼女はまるで、自分が自分でなくなってしまうような、不思議な感覚に襲われたのであった。


その間、ウォルトンはルミナを心配そうに見つめながら、小声でつぶやいた。


「本当に、お嬢様を守るためにはこうするしかないんだな…………?」



 * * *



「ねえ、思ったんだけど……こうやって優雅に紅茶をたしなむ私って、なんだか貴族令嬢っぽく見えたりしないかしら?」


 王都の中心部にあるカフェテラスで、三人の少女がティータイムを楽しんでいた。


 一人は赤茶色のストレートなロングヘアで、首には瞳の色に似たルビーのペンダントを下げた真面目そうな顔つきの少女、パトリシア・ハーバート。


 もう一人は明るくて長いふわっとした茶髪の柔和な雰囲気の少女、マーガレット・デニス……通称マギー。


 最後の一人はマギーの妹で、明るい茶髪をボブカットにした、少々おませな印象を受ける少女、メーガン・デニス……通称メグである。


 三人とも勇者パーティの面々であり、特に討伐任務などが出されていない時にはこうしてたまに、紅茶を飲みながら雑談をすることがあるのだ。


「突然なに? お姉ちゃん。田舎出身のコンプレックスでも発動したの?」


 メグが呆れ顔でそう言った。


「田舎出身……って、あなただってそうでしょうが!」


「そりゃそうだけど、あたしはお姉ちゃんみたいに貴族ぶってはしゃいだりしないもん」


「こ、こなくそ……」


「まあまあマギーさん、落ち着いて……」


 喧嘩に発展する前にマギーをなだめるのは、勇者であるパトリシアだ。


「まあ田舎出身……って言っても、あたしたち……何だかんだで王都での生活にはすっかり慣れちゃったよね」


 メグがそう言うと、それに同調するようにマギーが頷く。


「そうね。私なんか、このまま王都に住み続ける事になっても良い、って思っちゃってるくらいよ。…………パトリシアは?」


「へえっ?」


 急に話を振られ、戸惑うパトリシア。


 ――確かに……王都での生活には完全に慣れちゃったし、このまま永く住み続けるのも悪くないかも……。


 そんな風に思い始めていたところに……一瞬、幼馴染の顔が頭をよぎった。


 パトリシアは逡巡しゅんじゅんしたのち、遠慮がちにこう答えた。


「……いや、私は別に、そこまでは……」


「あら、そうなの?」


 少々驚いた声でマギーは言った。その横でメグが、何かを思いついたのか、ニヤニヤと悪戯っぽい笑みを浮かべる。


「そっか、パトリシアさんは大事な大事な彼氏さんのために故郷の村に戻るつもりなんだね」


「なるほど、クリス君のためね! それなら納得だわ!」


 メグの言葉に、マギーは合点がいったとばかりに手をポンッと叩いた。


「ええっ? いや、その……」


 二人の発言に対して否定とも肯定とも取れない曖昧な態度でお茶を濁すパトリシアだったが、その顔は心なしか赤く染まっていた。


「うーん、パトリシアに負けてられないわね! 私も王都で、イイ男を見つけようかしら?」


 冗談めかして言うマギーに対し、メグが冷たい視線を送る。


「はあ……お姉ちゃん単純すぎ。そんな簡単に見つかるわけないでしょ」


「なんでそんなこと言うのよ、メグ!? この薄情者!」


「あたしは現実見てるだけだもん。っていうか、お姉ちゃんの場合……まずは、十八歳で十一歳のあたしと同じくらいの身長しかないのを受け入れてくれる人を見つけるのが先じゃない?」


「なっ……! 失礼ね、どこかに需要はあるかもしれないでしょ!? ちっちゃい女性に対する需要が!!!」


「それは、あるかもしれないけど……その中にあたしも含まれたりしないよね?」


「含まれる、かもしれないわね……どうすればいいのかしら」


「外見『だけ』で相手を選ぶような男の人はやめたほうがいいって事だよ、お姉ちゃん。『お姉ちゃんを、お姉ちゃんとして受け入れてくれる人』じゃなきゃ。……もちろん、逆もそうあるべきだとあたしは思うけどね」


「メグ、急に深いこと言うわね……」


「そりゃあ、お姉ちゃんがたまに暴走しちゃうから。妹のあたしがしっかりしてなきゃ駄目でしょ」


「ぐぬぬ……姉としての威厳が……」


 そんなやりとりをしている姉妹の向かいの席で、すっかり存在を忘れ去られたパトリシアは一人、静かに紅茶をすするのだった。


 そこへ、一人の兵士が三人のもとに駆け寄ってきた。


「勇者パトリシア様と……その御一行様、伝令です。アレックス団長より、用事が済み次第、騎士団長室に顔を出して欲しい、とのことです」


「わかりました、伝令ありがとうございます」


 パトリシアは立ち上がって深々と一礼すると、兵士は足早に去っていった。



 * * *



「パトリシア殿、マギー殿、メグ殿。ご足労かけてすまない」


「いえいえ……ところで、私たちは何のために呼ばれたんでしょうか?」


 パトリシアがそう言うと、アレックスの隣に立つ金髪の青年が口を開いた。


「……僕から説明させて頂きます。僕は、公爵令嬢ルミナ・エレンスバーグ様にお仕えする執事、ウォルトン・サヴィルと申します。単刀直入に申し上げますと……お嬢様が、行方不明になってしまったのです」


「そういうわけなんだが……マギー殿、メグ殿。魔術師の力でルミナ様の居場所を突き止めることはできないだろうか?」


 アレックスの言葉を受けて、二人は顔を見合わせたのち、一斉に首を横に振った。


「ごめんなさい、私たちが扱える範囲の魔術では、ちょっと難しいわね」


「そもそも、あたしたちはルミナ様に会ったことがないから、余計厳しいかな……」


「そうか……仕方ないな。では、パトリシア殿」


「はい、何でしょう?」


「パトリシア殿の持つ聖剣に、ルミナ様について尋ねてもらえないだろうか」


「はい、一応聞いてみますが……」


 マギーとメグがパトリシアの両手を握り、聖剣の声を聞く準備を整えた。


「聖剣さん、ルミナ様について何かご存知でしょうか」


(ううむ……こちらも情報が無ければなんともしがたい。そのルミナ嬢とやらには一度も会っておらぬのじゃからな)


「そうですよね、失礼しました……」


(いやいや、気にせずともよい。わしも何か情報を掴めたら、マギーとメグに声をかけさせてもらうやもしれぬ)


「もちろん、OKよ!」


「了解だよ、聖剣さん」


 そしてパトリシアはアレックスに向き合い、聖剣にも情報が掴めていない事を報告した。


「なるほど……よくわかった。ところで三人とも、この件は他言無用でお願いしたい」


「どうしてですか? 騎士の皆さんで……大人数で探した方が、見つかる可能性が高くなりそうなのに」


「ウォルトン殿が、下手にルミナ様の行方不明情報が出回って大事おおごとになるのを懸念しているのだ。心無いやからの中には、ルミナ様を探し出し、そのまま身代金目的の誘拐を企てる者もいるだろうからな」


「なるほど、わかりました」


「では皆の者、よろしく頼む」


「はい!」


 三人は揃って返事をした。


「すみません……最後に、もう一つ」


 ウォルトンが、申し訳なさげに言う。


「何でしょうか?」


「皆さん三人に緊急で連絡をしたい場合に備え、皆さんの居室をあらかじめ教えていただいてもよろしいでしょうか」


「はい、大丈夫ですよ。アレックス団長に聞いていただければわかると思います」


 三人を代表してパトリシアが答えた。


「承知しました。お手数おかけしますがよろしくお願いします、アレックスさん」



 * * *



 ここは王都の広場内にある、馬車の停留場。


 そこへやって来たウォルトンが一つの馬車のカーテンを慎重にめくり上げると、中には頭からすっぽりローブを被った何者かの姿があった。


(おかえりなさい。助かったわ、ウォルトン君。貴方のお陰で、あの子がどの部屋で寝るのか……バッチリ把握できたわ)


 これは、女性の声ではあるが……声の主はローブを被った者ではない。


 どうやら「彼女」は魔導言語を使って会話をしているようだ。


「……本当に、やるんですか」


 ウォルトンは、恐る恐る「彼女」に尋ねる。


(当たり前じゃない。そのために「私」がここにいるんだもの。まさか、今になって私たちの計画を無下になんて……しないわよね?)


「…………」


(そんな不安そうな顔しなくていいのよ。私の言う通りにさえしてくれれば、この子の……命だけはちゃんと、保証してあげるから)


「……わかりました」



 * * *



 そして、その日の夜がけた頃。


 真っ暗な王城内の廊下を歩いている、ローブを被った人影が一つあった。その人影は迷いのない足取りで歩みを進めると、やがてある部屋の前で立ち止まる。


(……あの子が居るのは、この部屋みたいね。鍵は、かかっているかしら)


 人影が、ドアノブを静かに捻る。ドアには鍵がかかっていた。


(……これくらい、問題ないわ。開錠魔術アンロック!)


 すると、カチャリという音と共に、ドアが開いた。人影は静かに部屋の中へと侵入する。


 部屋の中にあるベッドに、ぐっすり眠っている人物がいた。人影はそのベッドまで、抜き足差し足忍び足で近づき、静止した。


(勇者ともあろう者が、ここまで無防備でいいのかしら? 笑っちゃうわよね! …………まあ良いわ、そろそろ「私」の出番ね)


 すると人影は腰に下げていたサーベルを抜き放った。


 そして、人影はそれを逆手に持ち替え、眠る人物の心臓に突き立てようとした……その瞬間だった。



 キィン!



 鋭い金属音とともに、突き立てられようとしていた刃は跳ね返された。


(くっ……!?)


(ふぉっふぉ。残念じゃったな)


(あなたは……勇者の持つ聖剣ね……? なんで独りでに動いて勇者をかばえるのよ! 反則だわ!)


(……お主はもしや、わしと同じ魔導武器か?)


(当たり前でしょ!)


 魔導武器とは……武器でありながら、その身に宿した魔導の力により意思を持つようになった存在の事をいう。


 そして、パトリシアの部屋に踏み入った人影の持つサーベルも、その一つだったのだ。


(そしてその持ち主は……誰じゃ? わかるか? クリス)


(うーん、女性という事しかわからないですね……)


(どちらにしろ……彼女はサーベルに操られているようじゃ。……魔導武器でありながら、持ち主の意思に干渉し、本人の意図しない行動を取らせている……と。何とも厄介な魔導武器じゃな)


(お黙り! 私には命じられた大事な役目があるのよ……それを邪魔するなら容赦しないわ!)


(……とは言っても、わしがおる限り勇者パトリシアに手は出させんぞい)


 暗闇の中、クリスの魔術で宙に浮いた聖剣がそう言い放った。


(だったら、これはどう? …………解除魔術ディスペル!)


(なぬ!?)


 聖剣にかかっていたクリスの魔術が解除され、聖剣はコトンと床に落下した。


(私が事を済ますまでの間、解除魔術ディスペルはそのままかけっぱなしにしてあげるわ。それまで大人しくしてなさい!)


 サーベルがそう告げると、再び、人影はパトリシアにサーベルを突き立てようと試みる。


(……待てクリス、何をするんじゃ?)


 そして、サーベルが突き立てられようとした、まさにその瞬間。



 ザクッ。



 肉が切れ、そして刺さる音がした。


(ちょっと……どこから出て来たのよあなた!)


 聖剣の影から出たクリスは、自分に重力魔術をかけ、パトリシアの上方に位置しながら、サーベルの攻撃を自らの身体を持って食い止めたのだった。


(くそっ、なんて馬鹿力なの……!? もう、離しなさいったら!)


 クリスは、自分のみぞおちの辺りに刺さっているサーベルの刃を両手で掴み、離さない。さらに、万が一にも引き抜かれないよう、強力な重力魔術でサーベルを固定していた上、解除魔術ディスペルによって重力魔術を解除されないよう魔術発動の阻害も同時に行っていたのだった。……そして。


(なるほど……クリス、「分析」しておるのか)


 そう。クリスは、「迷宮化の楔」の時と同様、直接手に触れることでサーベルにかかっている魔術などの情報を分析していたのだ。


「よし……分析完了」


 クリスは自分に刺さっていたサーベルを自ら引き抜くと……重力魔術をかけ、サーベルを持っている人物ごと、軽く突き飛ばした。


(何なのよ、もう…………って、あれ?)


 敵の分析を終えたクリスは、再び聖剣の影に身を隠してしまった。あまりの速さに、サーベルもクリスがいつ隠れたのかわからなかったようだ。


(聖剣さん、大至急マギーさんとメグちゃんを呼んでください。そうすればパトリシアも起きるでしょう)


(了解じゃ)


 クリスの気配を見失ったサーベルが右往左往していると……マギーとメグが、光魔術で灯りをともした杖を持ってパトリシアの部屋にやって来た。


「パトリシア! 大丈夫?」


「パトリシアさん! ……って、誰かいるんだけど……」


(くっ、この子たち、二人とも魔術師よね……勇者を狙おうとしてもまたアイツが出てくるだろうし……分が悪くなったわ、撤退よ)


「あっ、こら待ちなさい!」


「ちょっと待ちなよ、不審者さん」


 二人の制止も聞かず、サーベルを持った人物は俊敏な動きで部屋の窓を割って外に飛び出し、逃げ去った。


「……逃げられたわね」


「そうだね、お姉ちゃん」


「……」


「……」


「……あれ?」


 数秒間の沈黙の後、ようやくパトリシアが飛び起きた。


「ええと……マギーさん、メグちゃん、何で私の部屋に……?」


「それは、聖剣さんに聞かないと私たちも分からないわ」


「そうだよね、早速聞いてみようよ」


 聖剣はパトリシアたち三人に、サーベルに操られた人間にパトリシアが襲われかけた事、何とか攻撃をしのいでマギーとメグを呼び、敵を撤退させた事を、クリスの存在については触れずに説明したのだった。



 * * *



(クリス……刺された傷や、手で掴んだ際の傷は大丈夫なのか?)


(俺も簡単な回復魔術……正確には止血魔術だったら使えますから。痛いは痛いんですが……深くはないですし、大丈夫ですよ)


わしも回復魔術が使えず、すまんのう。……マギーとメグなら、使えると思うんじゃが)


(二人の前に姿を現すのは……本当に必要になった時にだけ……と、考えてます)


(……そうか。それにしても相変わらず、損な役回りじゃのう。……お主が居なければ、今ごろパトリシアは致命傷を受けていたかもしれぬというのに……彼女は全くその事を知らん、という)


(それは……俺が自分で決めたことですから。…………聖剣さんからはそう見えるかもしれませんが、俺は平気です)


(いや……そういう事ではなくてな。ここまで頑張っているのだから、お主にも何らかの形でハッピーになってもらいたい……と思う、今日この頃なんじゃ)


(お気遣いありがとうございます。でも……俺は、勇者としての役目を一生懸命まっとうしようとしている幼馴染パトリシアを、こうやって近くで見守れているだけで幸せなんです)


(ううむ……健気けなげじゃのう、お主は)


(…………ええと、こう言っていいのかわかりませんが……ありがとうございます)


(うむ。……さて、昼間になったら例のサーベルについて、お主が先ほど身を削ってまで掴んだ情報を、皆に共有できないか?)


(そうですね、俺もそれを考えてました。準備しておきます)


(いいや、夜中じゃから無理はせんで良いんじゃぞ)


(大丈夫です、これくらい。幼馴染パトリシアのためになるのでしたら)


 クリスはそう聖剣に伝えると、掴んだ情報をもとにあれやこれやと考えを巡らせるのだった。

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