第5話 腕の温もりを

私は。

両手一杯に抱きしめている。


貴方の温もりと匂いを。

感じながら。


秋のイチョウ並木を。

歩いているのです。


あの時。

思い切って渡った交差点。


待ち受けていた貴方の胸に。

私は飛び込んだのです。


ずぶ濡れの二人だったけど。


抱き合う優しさに。

私を包んでくれたのです。


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雨が、降ってきた 進藤 進 @0035toto

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