第5話
玲蘭は一年生の秋、初めて生徒会選挙に出た。
見事に書記に当選し、生徒会役員として、活動し始めた。
玲蘭がいい子ぶっているのを一部の子たちは良くは思っていなかった。
書記になりたての時、下駄箱に、ぶりっ子、ウザい等の張り紙をされた。
玲蘭は、それを見てショックだった。
好きで優等生ぶっていたわけではなかったからだ。
張り紙を見て震えていると、後ろからその紙を力一杯むしりとり、グシャグシャポイっとゴミ箱へ、伊織が投げ捨てた。
『ダッセーことしてんじゃねーぞ、コラ!』
すると『ごめんなさーい。』と言いながら、女子生徒が何人か走り去っていく音が聞こえた。
玲蘭は涙目で伊織を見つめた。
『気にすんなよ。』
玲蘭はその優しさに、伊織のことをもっともっと知りたいと思うようになった。
だが、あの事件が起こって以来、伊織は変わってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます