第10話

かといってこのまま翼の体重をかけられっぱなしでは私も動きづらいし疲れるので、出来ればこの状況が続くのは避けたい



とりあえずこの熱気の中よりは外の空気を吸った方が酔いも落ち着くだろうと判断し、翼を外に連れ出すことに決めた



「つーばーさー、ねぇ、酔い覚ましに外の空気吸いにいかない?寒いからちょっとだけだけど。」



翼の肩をゆすりながら声をかけると



「あぁ~うん、行く。行きたい。冷たい空気浴びたい。」



短文の返事しか出てこないあたり結構酔いまわってるかなぁと思いつつ、一人で歩くのに問題はなさそうだし、何より翼なので大丈夫だろう



ともかく同意も得られたのだからと、近くのテーブルで話しているクラスメイト達に少し席を外すことを伝えそのまま翼と店の外へ向かうため動き出した

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る