第14話 妹が怪獣になった日

「で、お兄。言い訳はありますか?」

「異議あり!!」

「では判決を言い渡します」

「こっちのこと無視かよ...」

今、ここでは被告人(被害者)と裁判官いもうとの一対一の裁判である。

事態はここから始まった。

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☆放課後〜


「せんぱ……」

「「柏木く……」」

「カシワギク……」


「泰斗!零!俺今日部活休むから!よろしく!」

「「はあ!?」」


「「「待ちなさい(マッテクダサイ)!!」」」

危ないものに止まれって言われても止まれねえ!!俺は、メ◯スだ!走れメ◯ス!友…いや、家へ!!音速を超えろ!


こんなふうに急いでいたら、正門前に強敵が現れた!


『妹が現れた!お怒りの様子だ!』


【選択肢】

・回れ右

・急がば回れ

・神風特攻

・トイレに籠る

・妹と帰る


『回れ右を選んだ!しかし、後ろからは後輩が来ている!妹が近づいてきた!どうする?』


『神風特攻を選んだ!死を覚悟にいざゆかん!』

【柏木瑛人は特攻した】

【妹に首を掴まれた】

「きっちり話してもらうからね?」

【気を失った...】






















             【BAD END...】








とはならず

――いや、気絶はしたけど?妹が恐くて...

言い忘れたが、妹の先輩友達が俺の同級生で、同じ学校だ。仲が良くて、何かあったらすぐにバレる。






















そして今に至る














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「で、何お変態?なにか言い残すことはありますか?」


ウグッ、は、針が!?どでかい針が刺さっとる!?(空想上なので大丈夫です)

「あ、ありません」


「では、判決を言い渡します」

ゴクリ...

「判決は、有罪ギルティ。刑罰は、女性と接触したら、お兄ちゃんのHなコレクションを一つづつ消していきます!」


………は?

「いやいや、なんでそんな物があると思ったの?」


「え?だって、USBに…」

「はいわかりましたスミマセンでした」


「よろしい。あ、期限は2日ね。ついでに例外は家族だけです!」

「・・・。というかどうやって接触したかわかるようにするんだよ?」

「え?・・・勘?」


「は?」


「なんか勘で感じるんだよね。お兄ちゃんが女性と接触したか」

「怖っ(引)」


妹ちゃんは性格が変わったのに続いて、ドS属性までついてしまったのか!?




(だれだ、俺の妹にこんなことをしたやつは...誰だぁ!!(怒))




それはあなたです、と突っ込む人がいないため、こうして鈍感レベルが積み重なっていくのであった。

















そして兄は思った。 




              妹怖っ!!!!!!

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