平凡で特別なわたしたち。

ミナ

プロローグ 入学式

「起立」

生徒が立つ音がする。

「今から○○中学校の第○回入学式を始めます。

気をつけ礼」


生徒「お願いします」


「着席」


そう、今日は入学式だ。


あ、申し遅れたけど、私は中村美月です!今日から中学生になります!

中学校での生活は楽しみだな〜。ちょっと心配事もあるけれど。


友達、できるかなー。同じ小学校の子も同学年に居るけど、同じクラスには数人しか居なかった。


まあ、、大丈夫だよね!心配せず行こ!



そんなことを考えていると、いつのまにか入学式が終わった。私は教室に戻った。



綺麗な教室。涼しい。窓には、少し散っているけれど桜が綺麗に見えている。


私の席は1番後ろ。出席番号順で座っている。後ろから皆が見渡せていい感じ。


先生から配り物(提出物、手紙)が配られた。よくある、前から回していくスタイル。


私の前の席の人が、私に手紙を配ろうと後ろを向いた。


その時、私はびっくりした。

(え…。イケメン)


そう、その人は誰が見てもイケメンだった。

名前は、手島隆之くん。


ありがとうと礼を言うのが精一杯だった。いや、本当にイケメンだった。私のどタイプだった。


そして、私は気づいた。

席が前後ってことは、同じ班だし出席番号順で並んだり動いたりする時近いじゃんってことを。




ああ、一気にこれからの中学校生活が楽しみになった。

隆之くん。名前は覚えた。明日から頑張って話しかけてみよう。

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