第66話

桂が自分の上履きを脱いで、あたしに差し出してくれる。




それじゃあ、桂が…。



あたしは首を横に振って、断るも。




「ん?大丈夫。俺、水虫じゃねぇし」




うん。




そこじゃない。





すんごい真面目な顔で言ってくるけど、あたしが言いたいのは、そこじゃなくて。





ソックスが汚れるし、もしかしたらケガするかも。




「ああ。汚れることを気にしてくれてる??それも大丈夫。俺にはソックスを手洗いしてくれる下僕が居るし」




……………………………………………うん。それ。





あたしのこと言ってんな!?!?



誰があんたの下僕だっ!!


洗わんしっっ!

余計に受け取る気が失せた。




でも。


いつまでたっても受け取らないあたしに桂は強行手段に出た。




「……っっ!?」




一瞬でヒョイッと抱えあげられ、上履きの上に下ろされた。



あたしには、大きいソレはスポッと入った。

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