第65話

「………っ!?」




危なっっ!!

声だすとこだった!!




歩き出して、すぐ桂に腕を掴まれる。




なんだ??なんだ!?

まさかバレ……




「上履き…」




上履き??




「上履き、どうした?」




はーうΣ(´□`;)

まさかの本人ド忘れっ!!



桂が凝視してるのは、あたしの足元。




上履きは持ってないから履けないとしても…スリッパも履いてないって…。




ただの怪しい人じゃん!!



渋い表情の桂。



今日は、いろんな表情の桂が見れるものだ。



ヘラヘラ笑うよりも、こっちの方が断然カッコいいし。




「……………………」



「……………………」




言わなきゃダメなんだろうけど…喋れないし!!




ソレに何より…言えないっっ!!




高笑いしながら走って脱げた片方。



んで、なぜか、投球してしまった、もう片方。




恥ずかしくって言えないよ。言えない。




喋れないことから桂を見れず下を向いてれば、小さなため息が聞こえてきた。




うう💦



「俺のでデカイだろーけど、ないよりマシだから、これ履きな」

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