第63話

「取り返してくるから、待ってて」




なんだとーー!?!?




桂がっっ

桂が優っっ優しいっっ!!














Σ(´□`;)

あたしにじゃなかった!! あたしだけど、あたしじゃない!!



ややこしいな…。




しかーし、絶対お目にかかれない桂を目の当たりにして、限界まで目を見開いたあたしは、それでもなんとか頷いた。




声を出せばバレちゃう可能性大だから。




それを確認した桂が動く。





「なっなんだよ…」




「女の子を困らすんじゃねぇよ。さっさとソレ渡せ」


女の子だと!?

ブワッと一気に鳥肌が立つあたし。




「おっ俺はその子のために…。だいたい元はと言えばお前らが…」




『あ"?お前??誰に口きいてんだ、コラ?あ"!?』




本性でたΣ(´□`;)




「すっすみすみ」



炭??



「すみませんでしたぁぁ!!」




弱っっっ!!!!



さすが、優男…。





『アイツの作る弁当はお前ごときが食べていいもんじゃねぇんだよ』




優男に顔を近付け、何かを呟く桂。




その声は、小さすぎてあたしには聞こえなかった。

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