第62話

なんでーぇ!?



視聴覚室に居るんじゃないんかいっっ!!



さっきのことで、スカイブルー←??(あれ?それじゃあ爽やかじゃね?)なあたしの気持ちも知らず、階段を上がりきった桂があたしの隣に立つ。





バレるっっ!!!!




バレちゃっダメって言われたのにっっ。




キュッと目を瞑ったあたし。




「大丈夫」



「??」




そんなあたしに桂が一言。




ムダに美声だし。

甘いし。

砂糖を吐き……あれ?




桂があたしに、そんな声を出すことはまずない。


もしかして、バレてない?




ソローッと目を開ければ、バチっと目が合う。




普段、俺のトレードマークと豪語する、少々タレた瞳が柔らかく細まる。



あっバレてないや。

確信する。




そだった。

あたし変装してたよ!!



パニック起こして忘れてた…。



金髪の長い髪・青瞳・メガネ。


どれをとっても素のあたしには結びつかない。

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