第15話

「ねぇ…竜希ぃ…さっきから気になってたんだけど…その子誰?」



敵意たっぷりの視線が刺さること刺さること!!



そして、あたしへの敵意に不機嫌になる八雲さん。



笑顔なのに、眉間にシワが!



にょーーーん



不機嫌の矛先があたしにっっ!!



ほっぺを摘ままれ限界まで伸ばされる。



「ふぐぐ…」



それでも、八雲さんの目に写るのはあたしだけで。



「何、ニヤけてんだ?」



ニヤけていたらしい…。


恥ずかしい///






蓮「その子誰?…だと?」


おっ!

蓮くんが自力で復活した!



桂「知らないってのは、怖いな」



麻「つか、さっきから慣れ慣れし、く竜くん呼び捨てにしてんの誰だよ?」



なんだかんだで麻也、竜希さんのこと尊敬してるもんね。



ベシベシ竜希さんの背中を叩きながらだから、説得力もあんまないけど…。




皆が、あたしと、あたしを抱っこしてる八雲さんの周りに集まってきた。



竜「チビ!!アレを見せてやれ!!」

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