第15話 濡れてしまいました ラフィーナ視点
【ラフィーナ視点】
「ふう。やっと報告書ができました」
ここは教会の本部。
わたしは一旦本部に帰って、報告書を作っていた。
王女殿下の【黒死の呪い】が解けた。
グラストさんの力のおかげで——
黒死の呪いは、高位の魔族がかけた強力な呪い。
普通のヒールで解けない。
だけど……グラストさんの膨大な魔力で、呪いを解くことができた。
これは——奇跡だ。
だからきっちりと歴史的記録に残さないといけない。
「あ、コートを返さなくちゃ……!」
ゴブリンに服が切り裂かれたわたしのために、グラストさんがコートを貸してくれた。
グラストさんの着ていたコート——
「誰も見てないわよね……」
今はわたしだけが、聖女の執務室にいる。
絶対にバレてはいけないことを……これから。
「ふう……ごめんなさいっ! グラストさん」
わたしは想像上のグラストさんに謝りながら、コートを手に取って、匂いを……
「ふう……は、ふぅぅ……いい匂いですぅ」
この匂いはなんだろう?
なかなか言葉にするのが難しいけど、あえて言うならお日様の匂いかな……?
それとも洗い立てのシャツの匂い?
とってもさやわかな匂いで、心が落ち着く……
「はあ、はあ……なんだかとっても……いい気持ち」
お腹の下のほうが、少しずつ熱くなる。
だんだんとそこから熱が上に来て……
これは……許されない感情。
聖女として、絶対に許されない気持ち。
抑え難く込み上がってしまう——
「びちゃびちゃだ……」
今は誰も見ていない。
だから——
下着に指を入れて……
「はあ、はあ、ふぅん……っ!」
指をゆっくり動かす。
谷間に指を沈めていく……
敏感なところを刺激して——もしグラストさんがわたしと……するのを想像しながら。
「あん、あんっ! グラストさんっ! グラストさんぁぁん!」
どうしても抑えていた声が、漏れ出してしまう。
もしわたしの指じゃなくて、グラストの指でわたしのを……優しくしてくれたら。
「はぁぁんっ! グラストさんっ!」
ビクビク……っ!
あたしは背中をそらして、快感を味わう。
グラストさんを想って、シテしまった。
「はあ……なんていけない子なんだろう。わたし……」
でも、すごく気持ちよかった。
わたし、グラストさんが好きだ。
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