第5話 大聖女様に頼まれる

「あなたがグラストさん、ですか?」


 ドアの前に、ひとりの女性が立っていた。

 大聖女——ラフィーナ・フォン・マクタロード

 主人公のパーティーに加入する、メインキャラだ。


 金色のサラサラした髪に、聖母のような優しげな瞳。

 胸にはシルバーのロザリオが光る。

 母性に溢れた大きな——おっぱい。

 シンプルな黒い修道服を着ているからか、おっぱいの存在がいっそう際立っている。


「はい。俺がグラストです。何か用ですか?」

「実は、グラストさんの力を借りたいのです」

「俺の力を?」

「ええ。ヒールを連続で使えるほどの魔力……普通の神官なら、ヒールを使えるのは1日1回が限界。なのにグラストさんは、1日に100回はヒールを使っていると聞いています」


 たしかにここ数日は患者が増えてきて、俺は1日に100回はヒールを使っている。

 割と街でも評判になってきたから、噂を聞きつけて来たのかもしれない。


「実は王女殿下が、【黒死の呪い】にかかったのです。私も力を尽くしたのですが……解呪できなかったのです」

「俺に、その呪いを解いてほしいと?」

「その通りです……! グラストさんの膨大な魔力があれば、呪いを解くことができると思います。どうかお願いします!」

 

 ラフィーナが頭を深く下げる。

 同時に、デカすぎるおっぱいもぶるんっと揺れて……

 うん。やっぱりおっぱいの主張が強すぎる。


「いいですよ。ただし、条件があります」

「条件……! どんな条件でも受け入れるつもりです」

「それは——」



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