第11話 2人目の警護官

「試験は簡単だ、私を殴れ。それで判断する」


殴る?えっこの人ドMなのもしかしてドMだから日本一なの?


「安心しろ、ドMじゃない。私は殴る姿勢、力加減、どこを狙うかで大まかだが性格がわかる」

「本当にいいんですか?」

「当の本人が言っているんだ。さっさと殴れ」


ドMだ。絶対にドMだ、だってこの人の目血走ってるもん。


「本当に殴りますよ」

「はぁはぁ、ああどんとこい。早く殴ってくれ」


流石に本気で殴るりはない、弱すぎるともう一回殴れとか言いそうで怖いから左脇腹を殴る。イッタァァァなんで左脇腹を殴って痛くなるんだよ。


「んぁぁ〜〜。んぁぁぁぁん。っぁは〜〜」


殴られた時に出る声じゃねーよ。ドMにしかそんな声は出せないだろ、絶対こいつ発情してんだろ。


「ふぅ〜。よし合格か言い渡そうじゃないか」

「お前やっぱドMだろ」

「心外だなこれは特殊な訓練の成果だ」

「それで結果はどうなんですか?」


さあさあどうなるやら、もしこれで契約できないとなるとお母さんにかなり不安にさせるし、夏に行く旅行もかなり影響が出てくるかもしれない。鬼頭院さんのをじっと見る。


「そんな熱烈な視線を送るな。安心しろ、合格だ」

「送ってないですし、合格ですか。一応何故か聞いてもいいですか?」

「ああいいとも。そもそも君のことは、香織からある程度聞いてたんだ。君とは対等な関係築けそうかなと思い、昨日話を受けたは契約を結ぶ気だったよ」

「元々契約を結ぶつもりならなんで殴らせたんですか?」

「人間は裏表があるからな、表がとても優しい男だろうが裏が残虐な男なんかと契約を結びたくないしな。そろそろこの部屋を使える時間が終わりそうだから迎えに行くぞ」


隣の部屋に向かう、


「も「みらいくーん」よー」


扉を開けた瞬間お母さんに抱きつかれる。大きな柔らかな胸が小さな体に押し付けられる、


「お母さん大丈夫だから、それと契約結べそうだよ。あとめちゃくちゃ見られてる」


泣き止んだお母さんが鬼頭院さんを見る、


「宵崎未来の母親の宵崎永遠と申します、本日は時間を頂き誠にありがとうございます」

「S級男性警護官の鬼頭院澪と申しますこちらこそ、貴重な機会を与えてもらい誠にありがとうございます」


お母さんと鬼頭院さんはそのまま契約の内容の確認などをしている。伊吹山さんがオレンジジュースを持ってきた。


「こちらをどうぞ」

「ありがとうございます、そういえば伊吹山さんって僕のことまわりの人に話してるの」

「その件については申し訳ありません。男性の性格やタイプなどの情報は、将来の警護官のために本庁に報告する義務があります。そして、S級の人はある程度情報を知れる権利があり。そして個人的に仲が良く信頼ができるため、情報を話しても良いと思い話してました。大変申し訳ありませんでした。いかなる処分もお受けします」

「伊吹山さんも次きおつければいいよ」


まぁ話しくれたおかげで円滑に契約を結べたしね。お母さんと鬼頭院さんがやってくる。


「では、明日からよろしくお願いします」


そう言われ手を差し出してきなのでてを握る。少し気になったことがあるので手に力を加える。


「あっんっんぁ」


やっぱドMだ。

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