第6話
いつも買っている好きな棒アイスを手に取り、レジへ向かった
レジにはちょうど、彼が居た
なんとなく顔が見れなくて、視線を少しだけ下に外す
すると、駆琉の眼に映ったのは彼の胸に付けてあったネームプレート
そこには“相楽”と書いてあった
さがら… と、心の中で呟く
その間に彼、相楽はレジ打ちを手慣れた手つきで済ませていく
「商品が一点で、合計69円となります」
爽やかな笑顔で言われた
財布から100円玉を取り出して、そのまま彼に渡す
その時に少しだけ
ホンの少しだけだが、手が触れ合った
今まではそんな事があっても、特に気に掛けてはいなかったが、今 この時だけは心臓が跳ねた
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