第15話
「…………………………へ?」
フェンリルからの突然で突拍子のない事を言われ、理解するのに十数秒要し、
やっと理解出来たかと思うと、間抜けな声が疑問符と共に、雄真の口から溢れ落ちた
「………使い魔?」
とりあえず我が耳を疑った雄真はフェンリルに尋ねる
すると、フェンリルは首を縦に振り、肯定を示す
それに雄真は更に驚く
使い魔とは、人間以外の魔物や
余り多くはないが(というより、人間と使い魔契約をする物好きなものが極端に少ないからほぼほぼいないのだが)魔人、属性神などの神族、天使、堕天使などが、
言い方は余り宜しくないが、
その契約者どちらかの一生が終わるまで、人間の命令に使い魔として半強制的に従わされるという、
使い魔にとって不利である使い魔契約を自らしようとフェンリルから持ち掛けられたのだ
しかもフェンリルはこの “死の森” の王で、雄真にはまだ言っていないが神狼でもあるのだ
そんなフェンリルからの使い魔契約を持ち掛けられたら、誰だって驚くだろう
「……ぇ、えっと……なんで僕と…?」
雄真は己れの中の最大の疑問を戸惑いつつもフェンリルに投げ掛ける
雄真には、とても疑問で仕方なかった
フェンリルは雄真の顔を 瞳を
真っ直ぐに見詰め、喉を震わせた
「……お主と共にいたいと思ったのだ
それに、お主は他の人間などとは違う
我を恐れなかった
我はお主が気に入った
だから我はお主の……
雄真の使い魔になりたいと思ったのだ」
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