初めての異世界

第7話

いきなり浮遊感を覚え、雄真は目が醒めた


開いた瞳に映る世界はさっさまでの真っ白な何もない空間ではなく、真っ青な空


それが、ビュウビュウと音をたててどんどん遠ざかる


雲の中をぼふんっと背中から潜り、嫌な予感が変えがたい現実であると、雄真は理解した


そして、現実を見る為に雄真は寝返りの要領で仰向けから俯せの状態へ身体を持っていく


雲から出て、見えた景色は沢山の緑に囲まれて綺麗だった


ていうか、真下に森がある


そしてそこへ何もしていないのに急速に近付いている


もう現実として一応理解はしてみたものの、受け入れられなかった


今現在進行形で 僕 、瀬戸 雄真は物凄く高い天から、紐なしバンジー(ていうか、パラシュートなしのスカイダイビング?←)をしていた


はい、大きく息を吸ってー




「……みぎゃぁぁあぁあぁぁぁあぁあああぁあぁ!!!!!」




力の限り、叫びました←


あンの変態がぁぁあ!! と、怒り狂いたい所だが、目下の問題は無事に着地し、生き延びる事だ


どのくらいの高さから落下しているのかは分からないが、このままでは絶対死ぬ


とりあえずまた特に何も考えずに仰向けに戻る


どうしよう!!? と、パニック寸前の頭で考えていると、知らないはずの知識が脳内にあった


きっと、自称神様の変態さんがくれたものだろうと思い、とりあえず知識通りに能力(チカラ)を使う




「、パラシュート!!」




バンッ


そんな感じの大きな音がしたと思うと、身体の空気抵抗が減りふわりふわり と緩やかに落ちていく


普通のスカイダイビングとは違い、雄真の場合はお腹側にパラシュートがついているのは今の姿勢のせいだ


そのまま背中からふわりふわり と落ちていく

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