第6話

その顔にイラッときた 俺 は凄む




「…何?


出来ねぇの?」


「ヒィ!(また雰囲気が変わったぁぁあ!!)


出来ます出来ます出来ます!!」




それに満足した 僕 は立ち上がる




「じゃぁ、赦してあげる


だから、今直ぐちょーだい!」


「ぇ…、ぁ、あぁ


では、よい旅を……」




自称神様の変態さんがそう言うと、突然眠くなってきた


その強烈な眠気に耐えきれず、 僕 はそこへ倒れ込む


が、痛みはない


自称神様の変態さんが微笑んだ所で 僕 の意識は途切れた




―――――――――――――――




自称神様の変態さんsaid




彼、瀬戸 雄真くんは、とても不思議で、とても恐いコだった


本当に眠ったのか確認して、彼の頭に手を触れる


転生させる とは言ったが、その世界の事などの詳しい説明をしていなかったのだ


だから、今からそれを直接彼の頭に入れる


彼が行く世界は、地球とは全く違う、剣と魔法の世界


あの彼の体術では魔力などなくとも充分生きていけるだろうが、己れの失敗で彼を殺してしまったのだ


だから、知識と少しの魔力も与える


与え終わると、次は彼を異世界、ガルシアという世界への転移だ




「強制転移」




そう呟くと、彼は光りに包み込まれ消えた




「……さて、どうなる事やら………」




最後に、自称神様の変態さんの呟きが、誰に聞かれる事もなく

床に落ちて霧散した






自称神様の変態さんsaid end

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