第4話

最初は目に涙を溜めてウルウルしながらこっちを見ていた自称神様というイタイ変態さん


だが、意を決して口を開いたみたいだ




「ぉ、怒らないで聞いてね…?


えっとね、君はまだ死なないはずだったんだけど、私の不注意でちょっと死んじゃって……


だから!


お詫びにもう1回違う世界に転生して貰おうと思って、此処にお呼び出ししました!!」




自称神様擬きの変態さんの言葉に 僕 は茫然となった




「………死んだ……?


変態さんのせいで…?


……………なんで?」


「!!!!!(ただの変態さんに格下げされた……!!)


……ぁ…えっと


ちょっと気分転換に料理してたら、包丁持ってた手が滑っちゃって……


……その包丁が落ちた所にその…


君が居て、グサーッて包丁が頭に刺さっちゃった」




最後に てへぺろ☆ とでも言いた気に頭を拳で小さくコツンッとするただの変態


それを見た瞬間に 僕 の中の何かが ブツンッ と切れた




「…………………………は?」




思っていた以上に低く、の太い威圧的な声が響いた


それを聞いて、変態の身体中がビクンッと竦む




「 “ちょっと気分転換に料理してたら、包丁持ってた手が滑っちゃって” ?


“その包丁が落ちた所に 僕 が居て、グサーッて包丁が頭に刺さっちゃった” …?


何テメェふざけた事してくれてんだよあ゛ぁん?」


「ヒィ……っ!!!!!(雰囲気が今までと全然違う…っ!!!何このとてつもなく重い殺気!!?)」




変態がガクブルしている間に腹を思いっきり蹴りつけてぶっ飛ばす




「ぐかっ!!!」




すると面白いくらいに向こうへと地面と水平に飛んで行く


ダンッと力強く地を蹴り、変態の上へ移動して、地面に叩き付ける様に今度は顔面に踵落とし




「ごっ!!!」

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