第60話

――――――

――――

――




此処は……何処…?


真っ暗で何もない




………?


向こうに光が…?




信哉は光が見えた方へ歩き出した


徐々に光が強くなる


光の中に、ヒトがいた


銀色の長い綺麗な髪


同じく銀色の綺麗な瞳




?「嫌だよ………


ボクを此処から出して…


独りはイヤ…っ!!」




そのコは泣いていた


一人称は“ボク”と言っていたが

声や容姿からして、女性だろう




信哉「………だ、大丈夫…?」




信哉はそのコに話しかけたが反応は無かった


まるで、こちらの声が届いていないかの様に


そして、元から誰も居なかったかの様に……


そっと肩を叩こうとして、また気を失った――

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