第66話

充「ふぇ…っく、ぅ……ぅえっ…ぁ」




ただ身体を小さくして己を抱く事しか出来なかった充の耳に、優しくて大好きな声が聞こえた




奏「充、泣かないで」




充はバッと顔を上げ、声の主を確認する




充「かな、た、く…っ


ヒクッ…、な、んで………?」




嫌われたはずじゃなかったの…?


なんで此処に居るの…?




そんな疑問が、充の脳内を埋め尽くす


奏くんは充と目線を合わせる様にしゃがんで、




奏「はい、お水


走って疲れたでしょ?」




水の入ったペットボトルをくれた

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