第67話

充は茫然とそれを受け取る




奏「…ほら、飲んで?」




奏くんに水を勧められてペットボトルを開ける


つもりだったが、泣いたせいか

走ったせいか

分からないが腕や手に力が上手く入らず、キャップを開けきれなかった


それを見た奏くんは充の手からペットボトルを取り、キャップを開けて渡す




充「ぁ……、あり、が…と……」


奏「どういたしまして」




奏くんはクシャリと充の頭を撫でて、水を飲む様に視線で促した


充は手の中のペットボトルを見て、奏くんを見て、飲んだ

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