第62話

“あの公園”とは、奏くんと充がよくデートの帰りに寄っていた小さな公園である


その公園は高台にあり、2人掛けのベンチが何脚かが置いてあるだけで

銀杏と紅葉の木がその公園を囲む様に植えられていた


銀杏や紅葉の木は冬には葉を落とし、うら寂しさは感じるが

夏はベンチにちょうど木陰がきて涼しいし

秋にはその2種類の葉が色付き、落ちる様が美しい


充はまだ春のその公園を見た事はないので分からないが

きっと、春は春で美しいのだろう


その公園に彼

奏くんは待つと言う


充は目の腫れを引かせる為に下へ降りた

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