第49話

奏《昨日は…、大丈夫だった?》




奏くんは気を遣ってか、一瞬 間が空いた




充《うん、大丈夫


……ゴメンね?


心配かけて……》


奏《良いよ


千亜が大丈夫なら


良かった……》




千亜ちゃんの名前に身体と心が固まる


そして、“良かった”と、心から安堵した声に、更に罪悪感が増し、胸を締め付ける


それを誤魔化すかの如く、充は自分の胸の辺りをぎゅっと握った


そして、声が震えない様に気を付けながら尋ねる




充《……今日は、どうしたの…?》

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