第48話

充「…………」




携帯で時間を確かめ、またぼんやりと天井を見詰めていた


どれくらいそうしていたのか


手の中にあった携帯が軽快な音を鳴らしながら震えた


携帯を顔の前まで持ち上げ、ディスプレイを確認した


そこに映されていたのは、奏くんの名前




充「ぁ………っ」




電話が掛かってきていた


ピッと通話ボタンを押して、電話に出る




充《……もしもし…》


奏《もしもし、千亜?


おはよう》


充《………おはよ…》




罪悪感をひしひしと感じながらも、奏くんとの電話は嬉しくて、つい頬が緩んでいた

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