第38話

その日は奏くんと抱き合って 幾ばかの言葉を交わして別れた


最後に、聖汰に じゃぁね と告げて帰った


帰り道、ずっと電源を切っていた携帯の電源を入れると姉ちゃんからメールがきていた


内容を見ると、とても心配をかけていた事がひしひしと伝わってきた




あんな姉でも、こんなオレを心配してくれているのか と少しばかり嬉しく思い

また、心配をかけてしまった事に罪悪感が募った


帰りついて姉ちゃんに ありがとう と伝えた




「は?


何 いきなりキモいんだけどっ」




そう 照れ隠しに言った姉ちゃんにもう1度礼を述べてその日は寝た

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